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永峰潤ブログ
永峰・三島会計事務所、かなり不定期な所長のブログ。

JUDOと柔道と

JUDOと柔道と

先日NHKで柔道の特集をやっていました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

私は全くの素人なのでトンデモナイこと書いたらゴメンナサイ。

番組の趣旨は、日本の柔道がヨーロッパではフランスを始めとしたJUDOの勢いに押され気味であり、日本の柔道に対する基本的な考え方(技の掛け方や一本を取に行く姿勢等)が通用しなくなってきている。いまや柔道は日本を発祥とした柔道ではなくJUDOというヨーロッパを中心とした総合格闘技の一種に変容しつつあり、このままでは北京オリンピックで日本柔道が勝つことは難しいのではないかというものでした。

この番組は色々な示唆に富んでいて大変面白かったです。

その中でいくつか気がついた点を挙げると・・・・

柔道指導者の戦略性、政治性の欠如、
いつか来た道の繰り返し、
現場監督の無能、
文化に対するお金の掛け方、


我が国柔道指導者層の戦略性の欠如とは、結局、今日の事態を招いたのは日本柔道連盟(というかどうか知りませんが)が国際柔道連盟(という組織でしょうか)の中で地盤沈下したことが一番大きな原因なのでしょう。柔道に格別の思い入れのない私でも、この前の理事選から山下氏が洩れたため国際柔道連盟の中から日本人の理事がいなくなったことは聞いていて、その際、山下氏が大変に憂慮しているコメントを発していたことを覚えていますが、それは要するにこういうことを言っていたんだなと痛切に感じました。

詳しい理由は知りませんし、言い出せばきりがないのでしょうが、結果論で言えば、ここでも又、外の国とお友達を作らない、作れない我が国の体質が反映したということでしょうか。いくら本家本元と言っても、国際化したからには日本の意向が無条件に尊重されることを期待するのは能天気です。積極的に柔道が盛んな国と友好的な関係を図らないと、平たく言えば英語ができる指導者層が実際に海外に言って仲間とならないと、ヨーロッパの地続き通しの国のお仲間意識を突き崩すのは難しいのではないでしょうか。おそらくそんな努力はしてこなかったんだと思います。

もしも理事会で日本シンパの国を沢山作っていたならば、今のような、一本を取に行かず指導でも何でも兎に角勝ちに行けばよいというような、嘉納先生が聞いたら腰を抜かすようなことは理事会で断固阻止できたはずです。

いつも思うのは、ほんとに日本人は従順なんだなということです。ある日突然ルールが変わったら、そのルール変更について疑義をはさまず、とにかく新しいルールに自分を合わせようと必死になるんですね。これは嘗てスキーのジャンプ競技での突然の理不尽なルール変更や、BIS規制によって大打撃を受けるも唯々諾々と従った日本の銀行と全く同じ対応です。いつか来た道の再来です。

ここは例えば「ヨーロッパのJUDO、こんなものは柔道本来の精神から逸脱している。日本は今回の柔道大会はボイコットするが、同時に今後この競技をJUDOと名乗ることはわが国としては到底認められないので、JUDOの名前差し止めを国際スポーツ調停の場に申し入れる。」位の大芝居を打てないのでしょうか。

いくらヨーロッパでJUDO人口が増えたといっても、たとえばサッカーで手を使ってもOKとなったら、英国は黙っていないように、素人から見ても組み手をさせないJUDOは柔道のような柔道でないものに見えました。

どうして我が国柔道の指導者層はそれぐらいの知恵を働かせて喧嘩をしないのでしょうか。

ひとえにこの特質は日本人に染み付いたものだと思います。

象徴的だったのは無差別級で代表になった石井さんのコメントでした。彼は現場の人間の必死の対処策として日本の柔道のスタンスではもはや勝ちは望めない。ヨーロッパのJUDOスタイルを取り入れて、指導でも何でも兎に角勝ちを取に行くことにして日本代表となりました。この姿勢はプロとして立派だと思いました。しかしながら彼を選んだ現場の監督のコメントたるや「石井には勢いがある。(敗れた)棟田は経験があるが、石井のそれが勝っているので石井を選んだ。」というものでした。

そうじゃないだろ、石井は冷静にテクニカルな分析をして、ヨーロッパ式JUDOを敢えて選んだのであって、日本柔道スタイルを捨てることは彼なりに苦渋の選択だったろう。そういう状況分析ができず単なる「いきおい」という精神論でしか語れないこの監督って一体何者?石井がかわいそう、というのが感想でした。

最後にこの国の文化に対するお金の掛け方です。

フランスではJUDOの競技人口は55万人もいるそうですが、立派なスポーツジムを造り、国を挙げてスポーツを国家発揚の手段としていました。中国や昔の共産圏のようになると行きすぎでしょうが、やはりマルローが文化相を務めた国だけあって、スポーツや芸術が国の品格を反映するために大事な手段になると捉えているのでしょう。

かたやこの国では相変わらず誰も乗らない道路作りが盛んです。
一説では道路工事を引っ張ってくると、かなりのマージンが先導した政治家に流れるとも言われています。

「国敗れて道路あり。」どうして、もっと我が国が世界から尊敬されるような処に集中的にお金を使わないのでしょうか。

茶道、華道、書道、香道、合気道、剣道、弓道、日本画、能、狂言、歌舞伎等々、日本が海外から注目と尊敬を受けるような文化・芸術そして武道を戦略的に使おうとしないのでしょうか。あんなに中国に使ったODA、中国人でそのことを知っている人がどれだけいるやら・・・・
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【2008/05/14 10:02】 未分類 | トラックバック(0) |

聖火リレー

今回はとても短い感想です。

聖火リレー、何故、中国の旗が諸外国の沿道を賑わしたのでしょうか。

以下は事実誤認あったらご免なさい。

そもそも聖火リレーはギリシャから主催国への道のりにおいて、通過国の旗が振られて主催国との交流を図るというのが趣旨のような気が(勝手にしてます)。もう誰もが言っているヒトラーのプロパガンダは別にして。

しかるに今回の聖火リレーでは、例のチベット問題のために通過国の旗はないがしろにされ、チベットの旗と五星紅旗が入り乱れるという事態でした。

これっておかしくないでしょうか。

チベットはこの機会をとらまえて、チベット問題を世界の人々に知らせたいという動機から、沿道にチベット旗をたなびかせるということなのでしょうが、中国はどうもチベット問題をかき消すために中国旗を数で圧倒させているような構図に見えました。

チベットと中国をみれば、通過国の立場から見れば確かにチベットの方がオリンピックとの関連性は薄いのですが、そもそも通過国の旗が殆どみられなかったというのはやはり異常な事態でした。


【2008/05/02 17:05】 未分類 | トラックバック(0) |

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