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永峰潤ブログ
永峰・三島会計事務所、かなり不定期な所長のブログ。

会計士の独立性とは何か

会計士の独立性とは何か
 先程、解釈基準は、結局の所、ワールドワイドなネットワークを有している大規模会計事務所が担うだろうという話をしましたが、そのような組織で出される解釈方針が必ずしも日本の商習慣や民商法を配慮したものにはならないのではないかという点も危惧されます。一見、関係ないように思われるかも知れませんが、ここで会計士の独立性についてお話させて下さい。独立とは従属していないということですが、これは相手があって初めて成立することです。例えば「親から独立している」といった場合に、お小遣いをもらいながらの独立はあり得ませんよね。
 よく交わされる論議に「外見的独立」と「精神的独立」があります。これは外見的に独立していなくても、精神的に独立していれば、それを独立と呼べるのかという議論です。
 私は外見的に独立していなければ、独立とは言えないと考えています。現在、多くの監査法人ではクライアントと食事の席をともにすることはルール上出来ないはずです。しかし、自分は精神的に独立しているからいい、と判断をして同席することは果たして可能でしょうか。確かに同席している会計士本人は精神的独立をしているから問題はない、と考えるかもしれません。
 しかし、外から見れば、クライアントと会計士が食事をともにしていることに他ならないのです。そうとしか見えません。
 つまり精神的な独立だけ、ということはあり得ないと思います。外見的にも独立していないと独立とは言えないでしょう。IFRSの実務的な運用局面では、世界的なネットワークを有する会計事務所が指導的役割を果たすだろうことは、想像にかたくありません。では、このとき日本の提携監査法人は、日本の立場を代弁して日本なりのIFRS適用を発言してくれるのでしょうか。もっと言いますと、会計士協会の執行部のほとんどがBIG4で占められている現状で、日本の利益を優先し、独立した立場からのIFRSへの取り組みが期待できるのでしょうか。
 会計士の世界でも、アメリカ追随型の国際的ネットワークの一員として組織を創り、踏襲して来たため、ここに至り、自国の判断や利益を発信する相対的な力が脆弱化してしまっている。従来の日本型アメリカ依存モデルの欠陥が露呈しているように思えます。
コンバージェンスでなくアドプションを採用するということは、基準が統一される訳です。それは必ず、どこかの国の基準を標準とし、その基準を取り入れなければならないことを意味します。そういう中で、自国の利益のために、「独立した」立場から実務に従事する。そのことを可能にする上で不可欠な「外見的独立性」の要件について、我が国の会計士業界は満たしているのでしょうか。
 同じ様な状況にあるドイツについて調べてみることは、大いに参考になるのではないかと思います。
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【2009/10/27 11:35】 未分類 | トラックバック(0) |

IFRS教育の重要性

IFRS教育の重要性
 国際財務報告基準(以下IFRS)は、新聞や雑誌でも取り上げられることが多くなり、関連書籍も数多く出版されています。そんな状況の中で、私がIFRSについて感じていることをお話ししたいと思います。
 CPAドラフト第9号で、私はIFRSは全く新しい概念の会計基準であり、理由として会計の利用者が変わったことをあげました。そして日本の対応として英語が出来る会計士育成の必要、国益を考えた対応が必要であることをお話ししました。
 IFRSの導入が本当に日本という国のためになるのか、国益にかなうのか、私は今でも疑問に感じている部分があります。その理由の一つは、IFRSはルールベースではなくプリンシプルベースで作られていることはご存じだと思いますが、誰が解釈を行うのかということです。多分、解釈の基準を持つのは、ワールドワイドに活躍している大規模会計事務所、ということになるでしょう。その中で果たして日本の会計士が日本の国益を守るという観点から主張をしたり、解釈を行うことが可能になるのでしょうか。
 金融庁が示すロードマップでは、2012年に適用か否かの最終判断を行い、2015年から強制適用か?ということになっています。まだ日本においてIFRSを導入するか否かは正式には決まっていません。しかし、導入されるであろうことはまず間違いなく、会計士としてはIFRSに対応していかなくてはなりません。
 会計士の対応状況、対応施策をみると、基本は各監査法人や会計事務所内での教育研修に委ねられている部分が多いようです。あるいは会計士個人が自己研鑽として取り組んでいる。そうではなくて、例えば日本公認会計士協会が、会計士全員を対象とした各論でなく基礎的教育の場を設ける必要があるのではないかと個人的には感じています。
 IFRSは今までの会計基準の概念とは異なり、ファイナンスを基本とした学問体系です。自分たちは会計士、つまり会計のプロだから、新しいとはいえ「会計の基準」だから大丈夫と考えていては、見えてこない部分があるかもしれない。それは今まで学んだことがないファイナンスという学問が必要になるからです。
 公的な機関による全員の教育が必要、というのはまさにこの部分です。我々会計士が通常であれば勉強していない部分が必要になる。だから、全員がきちんと学ぶ機会は不可欠なはずです。若い会計士に向けては今すぐにでも合計30時間くらいのファイナンス教育をやって欲しいと考えます。IFRSの本質を理解して、理論武装するためにはファイナンスの習得が不可欠であり、協会をあげて、とり組んで欲しいと思います。
 英語の大切さを前回お話ししましたが、残念ながらそれは2012年までの3年間では難しいでしょう。それなら、きちんとしたファイナンス教育を行うことが大切です。IFRSが何をしようとしているのか、どういうものなのかを正確に知り、理論武装が出来るようにする。そのための教育が重要だと思います。

【2009/10/13 14:51】 未分類 | トラックバック(0) |

グーグルについて

グーグルについて


グーグルは圧倒的に便利です! いつも使っているし、本当に重宝しています。 

けれど・・・・

先日、家の娘が私にスティーブン・ジョブスとは何者と聞いてきたので、彼はアップルの創立者で、その後、アップルをつぶして放逐されたけど、PIXYという会社を立ち上げて奇跡の復活を遂げて、その後はご存じのとおりアップルに戻ってI-PODを世にだした。で、いまはすい臓がんを患っているみたいということを話しました。 その後、娘はそうなんだということで、GOOGLEで簡単に彼のことを調べていたようですが。

はたと思ったのですが、確かに今でもGOOGLEで日本の有名人を検索することは可能ですが、現在、GOOGLEが進めている世界中の書籍をコピーする作業がそのまま完成してしまうと、結局のところは英語で発信する文献が世界中で幅をきかし、その余の言語が顧られることはどうしても少なくなると思いました。すなわちGOOGLEを通じた文化の一元化とそれによる他言語の圧迫・消滅が加速されかねないという危惧です。

やはり英語民族のものが圧倒的に有利になるでしょうから、畢竟、ゲーテよりはシェークスピア。 ベケットって誰?ということになりかねないのではないでしょうか。

同じようなことをフランスの前国立図書館長の人が言っていたので、我が意を得たりでした。

で、戻りますと・・・・・

スティーブン・ジョブスは確かにすごい男だけど、我が国にも二宮尊徳という、彼に負けず劣らずすごい人がいたよ。 せっかくだから、この人のことも調べてみたら! と娘に言ったわけです。


【2009/10/02 14:27】 未分類 | トラックバック(0) |

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